当協議会は、9月21日(木) ~9月24日(日)の4日間、横浜市及び地元経済界との連携の下、山下公園(横浜市中区)にて、横浜都心臨海部における回遊性の向上を目的とする社会実証実験を行いました。
本実証は当協議会として、国が推進する「ウォーカブルなまちづくり」に資する3回目(1回目:日本大通り(横浜市)、2回目:国道357号(千葉市役所前))の実証となりました。
今回の社会実証について
本実証では、歩行者共存型の自動走行モビリティによる、ウォーターフロントの回遊性向上のあり方の検証や、公共空間の滞留性・快適性向上に向けた居心地の良い空間創造の検証を実施しました。
● 回遊性検証
横浜都心臨海部における回遊性向上に向けて、 山下公園において、多世代に移動自体を楽しく感じていただく歩行者と共存可能な自動走行モビリティを走行させ、新たな移動手段の有効性を検証
● 滞留性・快適性検証
環境配慮の人工芝敷設等、居心地のよい都市アメニティで構成される憩える空間を創出し、公共空間における滞留性向上のあり方を検証
開催概要
期 間:2023年9月21日(木)~9月24日(日)
時 間:10:00~13:30、15:00~17:30
※9月22日(金)、23日(土)は18:30まで開催
場 所:山下公園内(住所:神奈川県横浜市中区山下町279)
実施体制:主催)関内・関外地区活性化協議会
共催)横浜市都市整備局、Park Line推進協議会
協 賛:
特別協力:ゲキダンイイノ合同会社、THE WHARF HOUSE 山下公園
実施報告
1.歩行者共存型自動走行モビリティ「iino」体験者数 1,838人(4日間計)
回遊性向上に係るアンケート調査では、水際線の景色を楽しみながら移動できる自動走行モビリティ体験について、安全性を含め、多くの方にご満足いただいた結果となりました。また、ご体験者の声として、「『山下公園』のみならず、『赤レンガパーク・ハンマーヘッドエリア』や『象の鼻パーク・大さん橋・日本大通りエリア』までの移動に利用したい」、という声も多くあり、横浜都心臨海部の回遊性向上に向けた、「ウォーカブルを補完するグリーンスロー・モビリティ」のニーズを把握できました。
2.環境配慮型人工芝、Park LinePOD(モバイル・インフィルタイプ)等の空間創造
滞留性・快適性向上に係るアンケート調査では、特に、環境配慮型人工芝(100%リサイクル可能な人工芝)、広域Wi-Fi、給電ポート(PC、スマホ)、Park LinePOD(牽引移動型滞留空間)について、ご来場者の高い満足度を把握できました。
3.ナイトタイムエコノミー推進
実証時間中、休前日の23日(土)17:30-18:30、横浜のナイトタイムエコノミ―推進の一環として、公園内レストハウス「THE WHARF HOUSE 山下公園」の実証コラボ特別メニュー購入者限定の貸切ライドプログラム「ナイトタイム・ライド」を実施。全枠完売しました。
4.脱炭素・環境配慮の取組み
社会実証で使用した歩行者共存型自動走行モビリティ「iino」への電力供給は、実証期間中、燃料電池自動車「MIRAI」から給電しました。
5.ウェルビーイング・賑わい創造の取組み
実証時間中、サプライズ企画として、23日(土)、24日(日)の12:30-13:30、公共空間マネジメントの共創パートナー企業であるポケモン社とのコラボレーションプログラム「ピカチュウ・ライド」を実施しました。
アンケートでは、ご来場者の約36%が本実証の体験を目的として、山下公園にお越しいただきました。ご来場・ご体験、誠に有難うございました。(参考「来場目的」:周辺の買い物等の立ち寄り27%、山下公園に来る予定があった25%、その他12%)
実証動画